原田君


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スウェーデンの知人友人宅にお邪魔すると、家具やテキスタイル製品の種類と数の豊富さにしばしば驚かされたものだったが、同様なことはアート作品についても言えることだった。壁に絵を掛け、窓際やサイドボードの上に立体造形を置くことは、ラグやフロアランプを配置することと同一線上にある行為のように思われた。

アートディレクターの原田明和君とは高校3年間同じクラスだった。
当時ぼくを大きく感化してくれた友人たちの一人だったが、卒業後、その関係は深化した。
富山にもスウェーデンにも静岡にも遊びに来てくれ、その都度お互いの位置と視線の先にあるものについて話し合ってきた。

日本人を欧米人と比較すると、自分の家を建てることにこだわりを持つひとが多い割にはインテリアやアートよりはむしろ身につけるものと車にお金をかける傾向がある、というような印象を、彼と僕はそれぞれの海外経験を通して共通に実感していた。
その要因の一つが、恐らくは伝統的な生活文化にあるのではないかという考察も、その上で、日本ならではのありかたも模索できるのではないかという視点も共感している。

ヨーロッパのアートフェアに参加すると、その層の厚さを体感する、と彼は言う。
人々が各々の生活に合わせて、アートを購入し自宅に飾ることを楽しんでいるのではないだろうか。

原田君は現在京都を拠点としてアートコンサルティングオフィスHRD FINE ART を主宰し、精力的に活動している。築80年以上という古い京町家に住み、その自宅の一部を改装して現代アートのウィンドウギャラリーとして始動もした。
住まいの中のアートの提案についても関心を傾けている彼は、積極的にインテリアとの連携の可能性も見据えているようだ。

HRD FINE ART のHP  http://www.hrdfineart.com/    
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by tass-blog | 2010-06-18 07:47 | 日々 | Comments(0)
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